技術紹介
球状黒鉛鋳鉄の品質指標(QI)の定義
(引張強さ)² ×(伸び)=Q
引張強さと伸びがよくコンビネーションされていることを示し、材質として有用性が高いことを意味します。 高いQIを得ていることが、下記の結果として表れました。
当社の伸びのある高強度材質は、多くのお客様より高い評価を頂いております。
高い製造技術による高伸び製品
ASCAST FCD400
引張り451 伸び26
ASCAST FCD700
引張り740 伸び8
機械的性質
鋳鉄が作られるには 液体化→凝固→固体化 の過程を必ず通ることになります。 鋳鉄溶湯は、温度低下とともに液体収縮し、液相線の温度で初晶黒鉛と初晶オーステナイトの晶出が始まり、共晶温度に至ると共晶凝固を開始して凝固を終了します。 こうした凝固のメカニズムの中で、ガスの溶け込みや放出、表面張力、引け性、黒鉛による膨張、鋳型の変形挙動等、様々な動きが暗黙のうちに進行していくことが鋳物作りの上で難しいことです。 こうした一連の挙動について研究者の方の理論解析、技術の研鑽を深めその活用、さらに凝固シュミレーションにより考察し、また、材質面においても強度と伸びのコンビネーションを良くし、高強度、高伸びの材料を追求することで当社の1番の命題である安定した品質の製品を作り、お客様にご使用頂いております。